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ガウス記号の入試問題!2通りで解説 2014年早稲田大学 解答・解説

ガウス記号の入試問題!2通りで解説 2014年早稲田大学 解答・解説 数A
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今回取り扱う問題は2014年早稲田大学の入試問題です。

ガウス記号は入試問題でもよく見かけます。しっかりと解けるようになっておきたい問題です。

それではさっそくやっていきましょう。

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問題文

次の等式を満たす最大の整数$\,a\,$は$\,a=\boxed{  }\,$である。
$$\left[ \dfrac{a}{2} \right] + \left[ \dfrac{2a}{3} \right] =a$$
ただし、実数$\,x\,$に対して、$[x]\,$は$\,x\,$以下の最大の整数を表す。
これから先は解説になります。
自力で解いてみたい方は、ここでいったんストップして挑戦してみてください。
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動画で解説を見たい方へ

YouTubeでも本問題を解説しています。

動画での解説は下記より確認できます。

※動画内の0:51に修正があります。詳しくは概要欄をご覧ください。

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本問題を解く上での考え方・ポイント

ガウス記号とはそもそも何なのか、簡単に解説します。

問題文にもある通り、ガウス記号は実数$\,x\,$に対して、$[x]\,$は$\,x\,$以下の最大の整数を表すものです。

式で表すと以下のものです。
$x-1 < [x] \leqq x$

本問題を以下の2通りで解いてみます。

(ⅰ)不等式で$\, a\,$の範囲を考える
(ⅱ)場合分け
ガウス記号が絡む問題は一つ目の解法の不等式で考えていくのが定石です。
二つ目の解法については、$a\,$が整数であることに着目し、$\left[ \dfrac{a}{2} \right]$の値は$\, a\,$の値が2周期で変わり、$\left[ \dfrac{2a}{3} \right]$の値は$\,a\,$の値が3周期で変わります。
なので、全体で見ると、6周期でガウス記号の外れ方が繰り返すとわかります。そこに着目して、場合分けして考えることができます。
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解答・解説

それぞれの解法についての解答です。

解法1:不等式で$\, a\,$の範囲を考える

$\dfrac{a}{2}-1 < \left[ \dfrac{a}{2} \right] \leqq \dfrac{a}{2}$
$\dfrac{2a}{3}-1 < \left[ \dfrac{2a}{3} \right] \leqq \dfrac{2a}{3}\,$であるから、

$\left( \dfrac{a}{2}-1\right)+\left( \dfrac{2a}{3} -1\right) < $ $\left[ \dfrac{a}{2} \right] + \left[ \dfrac{2a}{3} \right] \leqq$ $\dfrac{a}{2} + \dfrac{2a}{3}$
$\Leftrightarrow$ $\dfrac{7}{6}a -2<a\leqq \dfrac{7}{6}a$
$\Leftrightarrow$ $7a-12<6a\leqq 7a$
$\Leftrightarrow$ $0\leqq a < 12$

整数$\, a\,$について考える。

(ⅰ)$\, a=11\,$のとき
$\left[ \dfrac{a}{2} \right] + \left[ \dfrac{2a}{3} \right]$
$=\left[ \dfrac{11}{2}\right] + \left[ \dfrac{22}{3} \right]$
$=5+7$
$=12\neq 11$であるから不適。

(ⅱ)$\, a=10\,$のとき
$\left[ \dfrac{a}{2} \right] + \left[ \dfrac{2a}{3} \right]$
$=\left[ \dfrac{10}{2}\right] + \left[ \dfrac{20}{3} \right]$
$=11\neq 10 $であるから不適。

(ⅲ)$\, a=9\,$のとき
$\left[ \dfrac{a}{2} \right] + \left[ \dfrac{2a}{3} \right]$
$=\left[ \dfrac{9}{2}\right] + \left[ \dfrac{18}{3} \right]$
$=4+6$
$=10\neq 9 $であるから不適。

(ⅳ)$\, a=8\,$のとき
$\left[ \dfrac{a}{2} \right] + \left[ \dfrac{2a}{3} \right]$
$=\left[ \dfrac{8}{2}\right] + \left[ \dfrac{16}{3} \right]$
$=4+5$
$=9\neq 8 $であるから不適。

(ⅴ)$\, a=7\,$のとき
$\left[ \dfrac{a}{2} \right] + \left[ \dfrac{2a}{3} \right]$
$=\left[ \dfrac{7}{2}\right] + \left[ \dfrac{14}{3} \right]$
$=3+4$
$=7 $

$\therefore \,$求める最大の整数$\, a\,$は$7$

解法2:場合分け

以下、$n\,$は整数とする。

(ⅰ)$a=6n\,$のとき
$\left[ \dfrac{a}{2} \right] + \left[ \dfrac{2a}{3} \right] = a$
$\Leftrightarrow \left[ 3n\right] + \left[ 4n\right] = 6n$
$\Leftrightarrow 7n=6n$
$\Leftrightarrow n=0$ $\therefore \, a=0$

(ⅱ)$a=6n+1\,$のとき
$\left[ \dfrac{a}{2} \right] + \left[ \dfrac{2a}{3} \right] = a$
$\Leftrightarrow \left[ 3n + \dfrac{1}{2}\right] + \left[ 4n+\dfrac{2}{3}\right] = 6n+1$
$\Leftrightarrow 3n+4n=6n+1$
$\Leftrightarrow n=1$ $\therefore \, a=7$

(ⅲ)$a=6n+2\,$のとき
$\left[ \dfrac{a}{2} \right] + \left[ \dfrac{2a}{3} \right] = a$
$\Leftrightarrow \left[ 3n + 1\right] + \left[ 4n+\dfrac{4}{3}\right] = 6n+2$
$\Leftrightarrow 3n+1+4n+1=6n+2$
$\Leftrightarrow n=0$ $\therefore \, a=2$

(ⅳ)$a=6n+3\,$のとき
$\left[ \dfrac{a}{2} \right] + \left[ \dfrac{2a}{3} \right] = a$
$\Leftrightarrow \left[ 3n + \dfrac{3}{2}\right] + \left[ 4n+2\right] = 6n+3$
$\Leftrightarrow 3n+1+4n+2=6n+3$
$\Leftrightarrow n=0$ $\therefore \, a=3$

(ⅴ)$a=6n+4\,$のとき
$\left[ \dfrac{a}{2} \right] + \left[ \dfrac{2a}{3} \right] = a$
$\Leftrightarrow \left[ 3n + 2\right] + \left[ 4n+\dfrac{8}{3}\right] = 6n+4$
$\Leftrightarrow 3n+2+4n+2=6n+4$
$\Leftrightarrow n=0$ $\therefore \, a=4$

(ⅵ)$a=6n+5\,$のとき
$\left[ \dfrac{a}{2} \right] + \left[ \dfrac{2a}{3} \right] = a$
$\Leftrightarrow \left[ 3n + \dfrac{5}{2}\right] + \left[ 4n+\dfrac{10}{3}\right] = 6n+5$
$\Leftrightarrow 3n+2+4n+3=6n+5$
$\Leftrightarrow n=0$ $\therefore \, a=5$

(ⅰ)〜(ⅵ)より、求める最大の整数$\, a\,$は$7$

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さいごに

いかがでしたでしょうか。   今回は2014年早稲田大学のガウス記号の問題を解説しました。

ガウス記号は、対策している人が少なく、意外と差がつきやすいです。ですが、定義に沿って不等式で考えていけば問題なく解けるので、しっかりと解けるようになっておきましょう。

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