PR

京大の三角比!1999年京都大学文系後期問2 解答・解説

京大の三角比!1999年京都大学文系後期問2 解答・解説 数A
スポンサーリンク

今回取り扱う問題は1999年京都大学の文系の問題です。

 

三角比の問題で、式変形でゴリゴリ解けなくもないですが、問題文がどのようなことをいっているかを落ち着いて考えることで簡単に解くことができます。

 

 

それではさっそくやっていきましょう。

勉強おすすめアイテム

created by Rinker
¥1,258 (2024/12/22 15:51:34時点 楽天市場調べ-詳細)

スポンサーリンク

問題文

 $\alpha ,\, \beta\,$が$\,\alpha > 0^\circ ,\, \beta >0^\circ ,\,\alpha + \beta < 180^\circ\,$かつ$\,\sin ^2\alpha+\sin ^2\beta=\sin ^2(\alpha + \beta)\,$を満たすとき,$\sin \alpha + \sin\beta\,$の取りうる範囲を求めよ。

これから先は解説になります。 自力で解いてみたい方は、ここでいったんストップして挑戦してみてください。

スポンサーリンク

動画で解説を見たい方へ

YouTubeでも本問題を解説しています。

 

動画での解説は下記より確認できます。

 

 

YouTubeでも数学・算数の良問や難問を解説しています。

 

良かったらチャンネル登録お願いします。 チャンネル登録はこちら

スポンサーリンク

本問題を解く上での考え方・ポイント

$\,\sin ^2\alpha+\sin ^2\beta=\sin ^2(\alpha + \beta)\,$をゴリゴリ式変形しても解けなくはないです。

 

ですが、その前の条件の$\,\alpha > 0^\circ ,\, \beta >0^\circ ,\,\alpha + \beta < 180^\circ\,$に注目してみましょう。

 

この条件からどのようなことが言えるか考えてみると以下のことが言えます。

 

$\alpha ,\, \beta \,$は三角形の内角と考えることができる。
2つの角度が0度より大きく、2つの角度の和が180度よりも小さいということは、三角形の内角と見ることができます。

 

このことに気づければあとは正弦定理や余弦定理が使え、簡単です。
スポンサーリンク

解答・解説

解答

条件より、$\alpha ,\, \beta \,$は三角形の内角と考えることができる。

$\triangle ABC$において、$\angle A = \alpha,\, \angle B = \beta,\,\angle C = 180^\circ -(\alpha + \beta)\,$として、以下の三角形を考える。

三角形ABCを表した画像

$\triangle ABC$の外接円の半径を$R$とすると、正弦定理より、

$\displaystyle\frac{a}{\sin \alpha}=2R$
$\displaystyle\frac{b}{\sin \beta}=2R$
$\displaystyle\frac{c}{\sin\{ 180^\circ – (\alpha + \beta)\}}=\displaystyle\frac{c}{\sin (\alpha + \beta)}=2R$

これらと、条件$\,\sin ^2\alpha+\sin ^2\beta=\sin ^2(\alpha + \beta)\,$より、

$\displaystyle \biggl(\frac{a}{2R}\biggr)^2 + \displaystyle \biggl(\frac{b}{2R}\biggr)^2 = \displaystyle \biggl(\frac{c}{2R}\biggr)^2$
$\Leftrightarrow$ $a^2+b^2=c^2$

$\therefore \,$ $\angle C = 90^\circ$ $(\because \, 三平方の定理)$

$\therefore \,\alpha + \beta=90^\circ$

$\therefore \, \sin\alpha + \sin\beta$
$=\sin\alpha + \sin (90^\circ -\alpha)\,(\because \, \alpha + \beta = 90^\circ)$
$=\sin\alpha + \cos\alpha$
$=\sqrt{2}\sin (\alpha+45^\circ)$

$0^\circ < \alpha < 90^\circ$なので,$45^\circ<\alpha + 45^\circ < 135^\circ$であるので,

$\displaystyle \frac{1}{\sqrt{2}}<\sin (\alpha+45^\circ)\leqq 1$
$\Leftrightarrow$ $1<\sqrt{2} \sin (\alpha + 45^\circ) \leqq \sqrt{2}$

よって,求める答えは,
$1<\sin\alpha + \sin\beta \leqq \sqrt{2}$

受験勉強・予習復習にはスタサプ

自宅でトップ講師による授業を受けることができるスタサプ。
予備校に通わなくても、スマホで自分のレベルに合わせて授業を受けることができます。

6教科19科目に対応。共通テスト対策講座や志望校別対策講座も全て見放題です。
(僕も数学の学び直しで活用していますが、控えめに言って最高です)

無料体験もあるので、本気で成績を伸ばしたい人はぜひ。

※無料体験はいつ終わるか分からないのでお早めに

スポンサーリンク

さいごに

いかがでしたでしょうか。

 

今回は1999年京都大学の問題を解説しました。

 

 

また、数学の成績を伸ばしたいと考えている方向けにおすすめの数学の参考書を下記でまとめています。

【高校数学】レベル別!おすすめの参考書を詳しく紹介
高校数学でおすすめの参考書、問題集をレベル別に応じて紹介します。どんな人にどの参考書がおすすめかまで解説しているので、自分にぴったりの参考書が見つかるはずです。数学力を伸ばしたい、数学を得点源にしたいと考えている方必見です。

参考書はとにかく自分に合ったレベルのものを1冊やり切ることがとにかく重要です。

 

レベルに応じた参考書をやり切る→数学力が向上→レベルに応じた参考書をやり切る→・・・と取り組んでいくことで力がつきます。

 

レベル別におすすめの参考書をまとめているので、参考書・問題集選びの参考にしてもらえれば幸いです。

今回は以上です。

受験勉強・予習復習にはスタサプ

自宅でトップ講師による授業を受けることができるスタサプ。
予備校に通わなくても、スマホで自分のレベルに合わせて授業を受けることができます。

6教科19科目に対応。共通テスト対策講座や志望校別対策講座も全て見放題です。
(僕も数学の学び直しで活用していますが、控えめに言って最高です)

無料体験もあるので、本気で成績を伸ばしたい人はぜひ。

※無料体験はいつ終わるか分からないのでお早めに

タイトルとURLをコピーしました